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2012 TOUR DE HOKKAIDO スイスチーム帯同記

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    9月15日から17日の3日間で開催されたツール・ド・北海道に
    海外招待チームとしてスイスから参戦した「Velo Club Mendrisio」の
    メカニック兼通訳兼雑用全部スタッフとして5日間チームに帯同して来ました。

    スイスを拠点に100年以上の伝統を持ったチームであり
    ジュニアからU23までの強力なメンバーを揃え数々の有名トッププロ選手を輩出。
    コルナゴは古くからチームへのスポンサードを続けており
    またイタリア・マペイ社が今でも世界で唯一スポンサーを継続している名門チーム。
    過去には現チームマトリックスの監督である安原さんや現ニッポ監督の大門さんも所属した。

    今回の参戦メンバーも19歳から21歳までと非常に若いメンバー構成で
    長時間に渡る移動や時差ボケの疲れを一切見せず非常に元気良く旭川へ現地入り。

    来日翌日は旭川郊外へチームマトリックス等と共に2時間ほど一緒に練習へ出掛け
    走りながら全選手との会話を通して今回のレースを共に過ごす上で非常に大切な
    各選手の走り方や機材に対するこだわりの部分や私に求めることを相互に理解し合います。



    私自身ツール・ド・北海道には選手として過去に3度出場しているものの
    メカニックとしてレースに帯同するのは人生初の経験であり各チームのメカニックのみなさんに
    あれやこれやと質問をしまくり手取り足取り指導して頂きながら前日の調整作業を終了。



    監督と共に選手受付、監督会議、チームカー会議と出席し選手らに説明。
    その後はチームカーを引き取りに行き、スペアバイクを積載するサイクルキャリアが
    しっかりと問題なく機能しているかなど車全般のチェック。



    夜は監督、コーチと共にスーパーへ行き、翌日の補給食や飲料などを買い込み
    ホテルに戻ってからはそれらを各選手の要望に沿って準備。

    今まで選手として数々の国内外への遠征をこなして来ましたが
    想像以上にスタッフのこなすべき仕事は多岐に渡り、今さらながら現場のスタッフをはじめ
    多くの方々に支えられながらレースを走れているんだなと感謝の気持ちを持ちました。

    そしてレース初日を無事に迎えみんな元気に北の大地へ駆け出して行き
    レース前半に出来た4名からなるトップグループに入るなど積極的なレースを進めます。
    最終的には集団に追いつかれ結果には結びつかなかったものの
    若さ溢れる清々しい走りを見せてくれました。
    また、落車に巻き込まれることもなくトラブルもなくほっと一安心。
    自分が調整した自転車に問題が発生して選手に迷惑がかからないかドキドキだったので
    トラブルなくみんながゴールを終えると大きな安堵感に包まれます。



    レース後は全選手のマシンを洗車し、タイヤにガラスなどが刺さっていないかチェック。
    他チームのプロメカニック達は素早い手さばきで次から次へと作業をこなしていきますが
    とてもそれは無理なので焦らずマイペースで作業をこなしていくと
    最初は場所の取り合いなぐらい沢山いたメカニック達が誰もいなくなり一人寂しく作業。

    夕方に少しだけ時間が取れたのでマトリックスの安原監督とキャノンデールの佐藤監督らと
    初日のレース内容やそれぞれのチーム状況などを談笑しながら練習をこなし日没。



    夜はまたスーパーへ買い出しに出かけ翌日に備えます。

    2日目は厳しい山岳ステージでありレースの勝負を決する厳しいステージであるが
    朝から冷たい雨が降り続きより選手にとっては厳しいコンディションとなります。
    選手はホットクリームを脚に塗りこみ雨でも関係ないよと元気に出発。



    この日も11名のトップ集団に登りを得意とするオリビエが入り積極的なレースを展開。
    後半の厳しい山岳で2名が集団から遅れゴールでタイムオーバーとなってしまったものの
    無事に怪我なく全員が一日を終えました。
    ホテルに戻ってからはドロドロになったバイクを洗車し作業完了。
    チームのメンバーともとても仲良くなって来て夜はみんなでエスプレッソを飲みながら
    イタリアやスイスでの自転車話しで盛り上がり楽しい時間を過ごした。



    レースもいよいよ最終日。出走は3名となってしまったがこの日も最終局面で逃げに出るなど
    3日間を通して積極的に攻め続ける走りが強く印象に残った。



    レース中は私がチームカーを運転し助監督のダリオが選手に指示を出し続けたが
    彼は10年間プロロード選手として活躍しチームはMGテクノジム→マペイ→ランプレに所属。
    ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ヴェルタと世界3台ステージレースを戦い抜き
    マペイ時代にはクラシックレースでベッティーニと共にタフィらのアシストを務めた名選手。
    レースに動きのない時間帯はイタリアプロロードレース界の興味深い話を沢山聞くことが出来
    この時間が何時間でも続けばいいのにと思うほど貴重な経験が出来た。



    慣れないメカニック作業とチーム員みんなの通訳や大会主催者との交渉など
    普段とはまた違った緊張感を持ち毎日を過ごすことが出来
    選手としてからの目線とはまた違った形でレースを見ることで
    今まで以上にこのスポーツが大好きになった刺激的な大会であった。

    Mendrisioチームのメンバーとも本当に良い友情を育むことが出来
    来年また参戦してくれた際にはより彼らがレースに集中出来る環境を準備して
    再会出来れば良いなと語り合い彼らをスイスへと見送った

    しかし、本当は私もまた選手としてツールに参戦し彼らと勝負がしたい!



    中田


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